第3課 平田和宣

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2015年 第4期 エレミヤ書
第3課 ユダの最後の5人の王  

平田和宣

はじめに
 今週は、南王国ユダの滅亡直前の5人の王たちに注目します。それにしても、なぜ神に逆らう王がこんなにも続いてしまったのか。ガイド18頁に、ドストエフスキーが収容所で出会った「彼らの犯したひどい行為に対する後悔の念をまったく抱いていない」人たちのことが書かれています。人間が神に対して聴く耳を持たなくなる時に、どのような悲惨な状態になるかを聖書は語っています。
 
日曜日  ヨシヤ王の治世下
 ヨシヤ王の存在も、また不思議です。ヨシヤの父も祖父も神に逆らう王でした。そして彼の後の4人も悪王。そのような時代の流れの中で、なぜヨシヤだけが良い王であることができたのか。母親の教育でしょうか。そうかも知れませんが、そのようなことは聖書には書かれていません。他に考えられることは、祖父マナセが治世中に自身のアッシリア捕囚をきっかけに悔改めた記録です(歴代下33:11~13)。祖父の回心前と回心後の国と祖父自身の様子をヨシヤは幼い時に見聞きし、祖父の回心後の有り様こそ自分が目指すべきものだと、ヨシヤの心は反応したのではないでしょうか。
 
月曜日  ヨアハズとヨヤキム:もう一つの堕落
 善王ヨシヤの2人の息子たちは、これまたどうした訳か悪王でした。ヨヤキムについては、暗唱聖句にも引用されているエレミヤ22:13~23で、父ヨシヤとの比較譴責がされています。ヨシヤは王として相応しい政治を行い幸いを得ました。しかし反対にヨヤキムは国民から搾取し続け、自分のための派手な宮殿を建設し、正義に基づいた公平な政治をせず、偶像礼拝を止めませんでした。良い例と悪い例の両方が見聞きできたにもかかわらず、ヨアハズもヨヤキムも悪い例の方を見習ってしまい、最期は敵国での捕囚生活の後に(恐らくは)惨めな思いの内に死にました。
 
火曜日  ユダの王ヨヤキンの短い治世
 ユダ王国の最後から二番目の王が、これまた悪王のヨヤキンでした(別名:コンヤ、或いはエコンヤ)。即位年齢については、ヘブル語テキストには「8才」とあるようですが、ガイドでは18才とする立場を取っています。3ケ月と10日の治世の後、母親や妃たち、高官たちと共にバビロン捕囚となります。しかし捕囚生活37年目に獄から出され、その後はバビロンの王と共に毎日食事をしたと列王記下25章に記されています。獄中の惨めな日々を過ごし、その中でエレミヤ書29章に示された神の憐れみ深さを痛く感じ取り、ヨヤキンは或いは回心したのかも知れません。
 
水曜日  終わりの終わりに
 ユダ王国最後の王ゼデキヤも、繰り返し送られた預言者を通しての神からの警告に対し、全く聴く耳を持たない悪王でした。歴代誌下36:14には「祭司長たちのすべても民と共に諸国の民のあらゆる忌むべき行いに倣って罪に罪を重ね、主が聖別されたエルサレムの神殿を汚した」とあります。神に近いはずの聖職者たちも、もはや何の役にも立たない最悪の状況だったようです。そしてゼデキヤの最期は悲惨なものでした。エルサレム神殿は破壊され、目の前で息子達を殺され、彼自身も両目をつぶされ、バビロン捕囚の身となりました。
 
木曜日  暗黒の時代
「人間的観点からすれば…ユダヤ人も国も民も、そのとき歴史から消え去るはずでした」(本文より)。しかし彼らの不服従にもかかわらず、エレミヤを通して神は23:3~8にあるように、もう一度、国を復興させるとの希望を語り、更にメシヤ預言さえ語り、ユダの残りの民を慰められたのでした。
 
まとめ・教訓
耳に痛い勧告でも、耳を傾けることのできる者でありたい。/子供には幼い頃から正しい価値観を教えたい。/繰り返し間違ってしまう私達に対して、真の神はなんと憐み深いお方であることか。/神の預言は、良くも悪くも必ず成就する。/良くも悪くも、私たちの生き様が周りにも影響を与える。

セブンスデー・アドベンチスト教会

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